■美術・工芸・デザイン・映像 | 絵画 , 工芸 , その他
<地球の声を聞いた男・三松正夫の昭和新山火山画>協力: 三松 三朗(三松正夫記念館館長)
北海道有珠郡壮瞥町の元郵便局長三松正夫は、戦時中に世界で唯一、火山の生成を記録した人物です。東京美術学校(現東京藝術大学)を目指していたこともあり、日本画として和紙や絹本にリアルに描かれたその火山の姿には目を見張るものがあります。いずれも珠玉の逸品といえるでしょう。
また、昭和新山の標高を定点観測した「ミマツダイヤグラム」は、世界的に高い評価を受けています。昭和新山は三松が私財を投じて購入した個人の所有物で、火山そのものが世界に誇れる博物館の資料となっています。札幌市資料館では火山画(一部レプリカ)と資料を公開展示し、その魅力を伝えます。
<北海道の木彫り熊~山里稔コレクションを中心に>協力: 山里 稔、清水 敏、瀬野 一郎、渡辺 拓治、上田 悟、曽山 輝義
木彫り熊は、北海道を代表するお土産という時代もありましたが、その後、近年まで評価されない時期が続きました。それは、安価で大量に作れる機械彫りの熊が登場したことが一つの要因であり、その人気は衰退してしまいました。
そこで改めて、手彫りによる熊を見てみると、そこには命が宿っているように感じられます。彫り師たちが試行錯誤を重ね造形性を高めた、世界に発信すべき芸術作品といえるのではないでしょうか。そのお土産熊を俯瞰するため、造形作家・山里稔の木彫り熊コレクションと道内の名作熊が一堂に会します。
<赤平住友の炭鉱遺産:坑内模式図 >[限定公開] 8月6日(日)–8月17日(木)協力:赤平市、赤平市教育委員会、吉田 勲、三上 秀雄、赤平コミュニティガイドクラブ “TANtan”
2016年に住石マテリアルズ株式会社から赤平市に旧住友赤平炭鉱の立坑、坑口浴場などが一括譲渡されました。今回公開となる坑内模式図はこれまで一般に公開されたことはなく、SIAF2017が初めての機会となります。この模式図は、全長200キロメートルの坑内を図面に収めた炭鉱の羅針盤といえるもので、坑内測量職員がどのように作業を進めていくのかをこの模式図によって判断するという大変重要な役割を担っていました。その実務的な機能がなくなった今、絵画としてこの模式図を見てみると、北海道の絵画史の書き換えを余儀なくされるほどの逸品に見えてきます。
差出人:大通り情報ステーション mail@sapporo-info.com
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